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五光建設 株式会社
建設業
九州・沖縄
50〜99人
File.194
時代にあった建設業の変革を、 “思いやりの対話”によってワクワク実現中 ー50年の信頼と最新技術で、九州の街づくりを加速させる「五光建設 株式会社」の場合ー
2026.03.27
佐賀県武雄市の五光建設株式会社は、1974年10月に建設業として創業以来、半世紀にわたり常にお客様の立場に立ち、感謝・創造・情熱をモットーにしてきたところ、お客様の温かいご支援により、健全な発展を遂げてきた。また、大きな変革を迎えるこの時代において、「不易流行」の理念の基、技術力に加えてプラスアルファの要素で選ばれる企業を目指し、現在、「①安定した売上高の確保、②システム化と効率的運用、③やりがい・働きがいのある職場環境、④生涯人材育成」の4つの「五光ブランドの創造」に取り組んでいる。
変化に対応し「やりがい・働きがいのある職場環境」をつくる
代表取締役の橋冨守人氏は、働き方改革に取り組むきっかけについて、次のように語った。
「創業50年を迎え、理想や理念に思いを馳せる中、現状を振り返ると、業績や職場の雰囲気は良好であるものの、人手不足が続き、長時間労働や高年齢化の現実も見えてきました。スタッフの負担を考えると業務の効率化や人材の維持・確保が急務でしたが、改善しようにも手詰まり感がありました。
そこで、他業種の総務経験者を迎え入れ、異なる視点により業務を見直すことで手詰まり感を打開してみようと、挑戦を始めました。その中で、国の支援策にもアンテナを広げて活用しています。企業理念のとおり大切なものを貫きながらも、柔軟に変化を受け入れることの重要性を実感しています。
私のコンセプトは『やりがい・働きがいのある職場環境』です。」

取り組んだ代表取締役 橋冨守人氏
“思いやりの対話”で進めた建設業の働き方改革
現場管理者の時間外労働が多いことや現場と内勤者の繁忙期や業務サイクル違いによる勤務条件の設定が課題であった。これらの課題を改善するために、具体的な労働時間の目標を設定し、総務部が中心となり、月1回の労使会議で進捗状況と課題を共有。時間外労働が月60時間を超えそうな者に対しては、声掛けをし、相互理解と信頼関係を深めながら意識改革に取り組み、残業時間の適正化を促した。具体的には、定時退社を推奨し、効率的な作業方法の導入や、業務の見直しを行った。その結果、時間外労働時間が、最長でも月40時間程度に減り、現在も更なる改善に向かっている。
人材教育や高年齢者対策で、さらに風通しの良い職場へ
令和6年度から中小企業大学校を活用して管理者教育を強化し、新人を含む全社的人材育成に好影響を与えている。
また、同年度にはセンターの支援でエイジフレンドリー補助金を活用し、空調服の導入による熱中症対策、体力測定・運動指導による転倒腰痛予防対策にも取り組んだ。熱中症対策や転倒腰痛予防対策は社員にも好評で継続できている。
成果から更に進展していく 働き方改革
時間外労働削減だけでなく、年次有給休暇取得奨励日や連休取得促進キャンペーンを導入し、年次有給休暇や連休の取得を後押しした。
その結果、従業員のワークライフバランス向上と離職率低下を実現した。令和7年度には、センター専門家の支援を受けてユースエール認定を取得し、新卒採用にも好影響が出ている。

取り組みを推進した取締役総務部長 藤井正也氏 体力測定会の様子
働きやすく、思いやりのある雰囲気の職場です
2025年に新卒で入社した建設工事部の杉本なぎささんは、入社後に感じた職場環境について、次のように話してくれた。
「以前は時間外労働時間が長かったそうですが、今の勤務時間は自分に合っていると感じています。夏場に明るい時間に帰れるのは嬉しいですし、早く出勤した際や帰りがちょっと遅くなった際に先輩が気遣ってくれるなど、思いやりのある雰囲気の中で働けています。今後は現場で信頼されている先輩のように、自分も社内外から信頼される存在をめざしたいと思っています。」

建築工事部 杉本なぎさ氏(2025年入社)
また、同じく2025年に新卒で入社した 財務・経理部の藤井凛さんも、こう続ける。
「先輩方は質問しやすい雰囲気をつくってくださり、理解度に合わせて仕事を任せてもらえるため働きやすいです。数年前まで時間外労働もそれなりにあったようですが、今は定時退社の文化が根づいており、毎日『もう5時よ』と声をかけてもらえて安心して働けます。会社には様々な世代の社員がいますが、新人の自分なりの視点で業務改善提案ができるように挑戦し、会社に貢献していきたいです。」

財務・経理部 藤井凛氏(2025年入社)
五光建設株式会社の取り組みを支援した社会保険労務士の満田和弘氏は、次のように語っている。
「各種支援策の活用が成功するよう慎重に支援を行ってきました。その結果、当該事業所はユースエール認定を受け、長時間労働の削減や休暇取得の改善などが社会的に評価されました。さらに働き方改革推進支援助成金を活用して取り組みに弾みをつけようとしています。同社の特徴は、制度の導入や改善にあたって“思いやりの対話”を大切にし、現場と内勤の事情の違いに丁寧に向き合いながら制度を整えている点です。こうした地道な取り組みは他社の参考となり、私自身も大きな学びがありました。」

取り組みを支援した社会保険労務士 満田和弘氏
CASE STUDY働き方改革のポイント
“思いやりの対話”で 課題が自分ごとに
- 効果
- 立場の違いがあっても“思いやりの対話”により信頼が生まれ、意見が生かされた実効性の高い時間外労働削減が実現されている。
人材教育、作業環境、 心身の健康の取組み
- 効果
- 人材教育の促進や、作業環境の整備、心身の健康づくりは、社員の士気向上につながり、企業のビジョンが堅実に実現されていく。
労働環境改善で離職率低下
- 効果
- 年次有給休暇、連休取得促進策を導入し、ワークライフバランスを向上。結果として、離職率低下やユースエール取得による採用力も強化に繋がった。
COMPANY DATA企業データ
「不易流行」
建設を取り巻く環境が目まぐるしく移り変わる今だからこそ、忘れてはいけない本質もある。変わらない「大切なもの」のために五光建設は変わり続ける。
五光建設 株式会社
代表者:代表取締役 橋冨守人
所在地:佐賀県武雄市
従業員数:53名(2025年12月現在)
設立:1974年10月
事業内容:創業約50年の総合建設業。九州を中心に、地域のインフラ整備に関するさまざまな工事を手掛けている。近年は、最新技術を取入れた革新的な仕組み創りに取組み、業務の効率化を図った効果もあり、年商は令和5年度比で2倍近くに増加している。
