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ミズタニバルブ工業 株式会社

業種

製造業

地域

中部

従業員数

50〜99人

File.200

各職場で「カイゼン活動」 毎日続けて、生産性を向上 ー職人技と最先端技術を融合させ、高品質の製品を追求する「ミズタニバルブ工業株式会社」の場合ー

生産性の向上による処遇改善

2026.03.27

ミズタニバルブ工業 株式会社

 岐阜県山県市のミズタニバルブ工業株式会社は、新技術の開発に積極的に取り組み、今では当り前の機能になっている手をかざすと水が出る自動水栓を1981年に日本で最初に開発した。また、販売チャンネルの新規開拓にも注力し、住宅設備メーカーやエクステリア業界など多くのお客様に幅を広げながら現在に至る。

「あなたで本当によかった! と笑顔の数が日本で一番多い水まわりブランドメーカーになる」をパーパスとして掲げている。

「人を大切にする経営」 を実現したい

 代表取締役社長である水谷真也氏は、働き方改革に取り組むきっかけについて、次のように語った。

 「6年前、メンバー(当社では社員をメンバーと呼称)の幸せを追求しながら事業を成長・発展させ続けている会社を知り衝撃を受けました。この出会いをきっかけに、経営理念を刷新し、『人間尊重の理念に基づき第一にメンバーの幸せを実現し、(中略)私たちのあるべき姿としてお客様の幸せを追求する』としました。メンバーの「物」の幸せのために業務改善により生産性を向上させ賃金を上げていく、また『心』の幸せのためにやりがいを見出せるようなしくみを整える。メンバーが幸せを感じるからこそお客様に幸せを提供でき、また感謝されることが新たな幸せにつながる。この循環が働き方改革であるととらえ、よりよい社風づくりに取り組んでいます。」

働き方改革に取り組んだ代表取締役社長 水谷真也氏

全社員がカイゼン活動により生産性を向上

 全部門で社員が意見を出し合い仕事のやり方などを良くしていく「カイゼン活動」を、毎日30分間実施。日々の仕事のムリ、ムダ、ムラを見つけたら、意見を出し合い、改善案を策定する。活動結果は、月2回、各部門のリーダー等が集まり、社長や管理者へ発表し、部門を越える課題が出たら、全社的なプロジェクトを結成している。以下2つのカイゼン活動の事例を紹介する。

 ■総務・経理部門において、PCロボットによる作業自動化により、集計作業が1時間から23秒に短縮。

 ■営業部門において、タブレット端末から受発注ができるICT化を実施。直行直帰が可能になり、時間外労働が各人月10時間以上減少。

社員が成長し、働きがいを追求していく経営

【研修・資格取得の支援】

 カイゼン活動を実施する中で、デジタル技術がキーポイントとなることが分かってきた。そこで、社員全員が基礎的なスキルを身につけるよう社内研修を実施し、14名がITパスポートに合格するなどの結果も出ている。さらに中核となるデジタル人材を育成するために、3名の社員に対して、社外の専門講師によるプログラミング研修を3か月間実施した。

 また、自己啓発を推進するために、現在の担当業務に無関係の資格の取得にも、資格手当を支給している。例えば、製造部門の社員でも簿記試験に合格すれば、その資格手当を毎月支給する。現在、支給対象の資格手当は、47資格に及ぶ。

「年次有給休暇積立制度」の創設

 法定の年次有給休暇のほか、年7日を限度に病気等のため有給の特別休暇を設けているが、それでも将来、長期療養を要する病気や家族介護に不安を抱く社員も多い。そこで、未取得のまま時効で消滅した年次有給休暇を個人ごとに積み立てし、病気等の際に利用できる制度を創設した。

 今後、年次有給休暇取得率の向上にも努めるとともに、「健康維持」や「育児や介護との両立支援」など社員それぞれの事情に応じて、休暇制度の有効活用を図っていく。

カイゼン活動や資格取得支援により成長を実感しています

 総務部 経理係長 安田陽司さんは、今回の取り組みを振り返って次のように話してくれた。

 「カイゼン活動が実施された当初は、毎朝30分間もの時間を費やすのは無駄だと思っていましたが、今では、この活動により作業時間の短縮や不要な作業の削減ができたことを実感しています。また、改善した手順をマニュアル化することで、作業が効率化されるとともに製品の品質が向上しています。さらに、月2回実施している活動結果報告会では、他部署の取り組みを知ることができ、メンバー(社員)の主体性向上につながっています。」

総務部 経理係長 安田陽司氏

 2016年入社の製造部 製造一課 組立係 佐村瞳さんは、今回の取り組みを振り返って次のように話してくれた。

 「2025年に、資格取得支援制度を利用して色彩検定の資格を取得しました。資格手当が毎月支給されるだけでなく、取得にかかる費用を会社が全額負担してくれました。担当業務と直接関係のない資格も対象です。そのため、学生時代から興味あった色彩の勉強をしたい、そして勉強する習慣を身につけたいと思い、この資格に挑戦しました。資格取得を通じて知識の幅が広がり、以前より自信を持てるようになり、仕事へのやりがいも一層感じるようになりました。」

製造部 製造一課 組立係 佐村瞳氏(2016年入社)

 

 ミズタニバルブ工業株式会社の取り組みを支援した社会保険労務士の梅田静可氏は次のように語っている。

 「ICT化やデジタル人材育成に関連した助成金の申請手続き、諸施策実施に伴う就業規則の改定などを支援してきました。同社の働き方改革は、社員の幸せ追求という理念のもとに社長のトップダウンによりスタートし、社員全員参加の「カイゼン」というボトムアップ型活動により進められています。

 同社の働き方改革は更なるステップアップを目指して現在も進行中です。」

取り組みを支援した社会保険労務士の梅田静可氏

CASE STUDY働き方改革のポイント

取組1

業務改善による 生産性向上・賃上げ

効果
全社員参加のカイゼン活動により、業務改善を積み 重ね、生産性を向上させた。 2025年の決算数値 でみると、付加価値生産性は、前年から5.5%上昇 した。2025年度の賃上げ率は、5.2%であった。
取組2

社長の決断により 年間休日を増加

効果
働 き 方 改 革 が 始 ま っ た 2019 年 度 の 年 間 休 日 は 109日であったが、経営計画で、社長が125日に すると宣言。 2025年度には124日になり、念願 の125日達成は目前となってきた。
取組3

社員を大切にする経営が 人材確保につながった

効果
新卒採用にも積極的に乗り出し、高校、大学等 の新卒者を最近3年間で13名採用できた。

COMPANY DATA企業データ

人間尊重の理念に基づき
第一にメンバーの幸せを追求し、そして、そのメンバーの総意としての私たちのあるべき姿としてお客様の幸せを追求する。

ミズタニバルブ工業 株式会社

代表者:代表取締役社長 水谷 真也
所 在 地:岐阜県山県市
従業員数:合計63名(2025年12月現在)
設立:1959年1月(創業 1951年9月)
事業内容:浴室、キッチン、洗面といった水まわりの蛇口・バルブ・水栓などの設計から製造、販売までを行う。
創業以来74年余、長年の間受け継がれてきた職人技と最先端技術を融合させた高品質の製品づくりを追求し、お客様により快適で楽しい暮らしをサポートできるよう努めている。