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リアス環境管理株式会社

業種

その他サービス業

地域

北海道・東北

従業員数

100〜300人

File.196

全員が安心して快適に働ける環境づくりに取り組む ー地域社会への貢献と環境保全の推進を掲げる「リアス環境管理株式会社」の場合ー

長時間労働是正

2026.03.27

リアス環境管理株式会社

 岩手県宮古市のリアス環境管理株式会社は、地域雇用と環境配慮を通じて地域貢献活動(CSR活動)を推進している。地域雇用面では、一人ひとりの個性や体調などの事情を考慮して、多様な雇用形態を採用し、障がい者の法定雇用率達成と、高齢者の積極的登用を推進している。従業員本人の希望に応じて契約更新を行うことで公益性と持続性を高めている。また、環境負荷低減活動にも取り組み、エコアクション21の第三者認証取得を通じて、環境と調和した企業活動を実現している。

 これらの取り組みにより、安定した雇用を基盤に高品位なサービスを提供し続けている。

従業員の健康と自分らしく働ける職場を追求する

 代表取締役である及川元氏は、働き方改革に取り組むきっかけについて、次のように語った。

 「当社は『本当の安心と快適を追求する』という経営理念のもと、突然の休暇取得を認めるなど、柔軟な職場環境づくりに取り組んできました。しかし、その結果、休暇の『しわ寄せ』が従業員の長時間労働につながり、健康に大きな影響を与える可能性が想定されました。

 そこで、個々の働き方についての柔軟性を維持しつつ、安心して働ける職場環境を確立するため、他社に先駆けた労務管理手法を積極的に導入することで、単に時間外労働を削減するにとどまらず、『この会社なら、健康に自分らしく働ける』と感じられる職場を実現し、採用競争力のある会社へと進化させたいと強く考えています。」

働き方改革に取り組んだ代表取締役の及川元

柔軟な働き方の維持と長時間労働の是正

 柔軟な休暇取得に伴う人手不足や長時間労働に対応するため、変形労働時間制やフレックスタイム制度の導入を予定している。1か月単位の変形労働時間制については、清算期間ごとの割増賃金発生基準を管理職向けに再度教育し、正確な残業代計算を徹底した。また、多様なシフトパターンの実務的規程整備、就業規則には詳細なパターンを別規程で記載する等の明確化を進め、多様な働き方に対応できる柔軟性を確保する。

 さらに、コアタイムのないフレックスタイム制度の導入では、清算期間における総労働時間を法定総枠より短く設定をすることで、残業の発生を制度的に抑制することを予定している。

 本取り組みにより、長時間労働の解消とコンプライアンスを遵守した労働時間管理が確立され、時間外労働を平均5%削減する見込みである。

 今後も従業員の自律的な働き方を推進し、フレックスタイム制度の実験導入を進めていく予定である。

健康管理体制の強化への推進

 多様なシフトパターンや急な業務変動への対応が現場の長時間労働や疲弊につながり、優秀な人材の定着を妨げていることが課題である。

 長時間労働者に対する産業医の面接指導の確実な実施に加えて、月45時間超の時間外労働者に対しても産業医の面接指導を拡大し、本人の意向確認を行うとともに、安全衛生委員会をとおして早期の健康リスク発見に努めていく。具体的な周知方法としては、産業医の面接指導を促す文書を給与明細と一緒に渡すことで、従業員自身にも健康管理の必要性について理解させていく。

 給与面では、パートタイマー・アルバイトの基本時給を引き上げることで、時間外労働を減らしても賃金維持を実現、従業員の労働意識や長時間労働による健康障害への認識を高めた。

会社が私たちの健康を守ってくれると実感します

 総務・保安サービス課の中屋達さんは、今回の取り組みを振り返って次のように話してくれた。

 「以前は、従来の柔軟性による働き方が硬直化した制度運用により、急なシフト変更が常態化し、健康に不安を感じていました。

 しかし、多様な働き方に対応できる規定の整備や、今後導入が予定されている『コアタイムなし』のフレックスタイム制度や、産業医による面接指導の利用促進により、会社が私たちの健康を守ってくれると実感できました。

 この会社は、従業員の事情に寄り添いながら進化し続ける良さがあり、安心して長く働ける職場だと思います。」

総務・保安サービス課 中屋達氏(2018年入社)

 リアス環境管理株式会社の取り組みを支援した社会保険労務士の高橋義昭氏は次のように語っている。

 「工夫したのは、『法令遵守』と『現場の柔軟性』の両立です。従来の曖昧な時間管理(変形労働時間制の誤解や突然の休みによる帳尻合わせ)を是正するため、急なシフト変更が常態化し、健康に不安を生じさせないように、時間外労働が月45時間を超える従業員に対し、産業医による面談指導を図り、従業員一人ひとりの事情に寄り添った制度構築をするよう、アドバイスをしました。

 さらに働き方への柔軟性を図っていくために、スーパーフレックス制度の導入の検討に際し、総労働時間を法定総枠より短く設定をする規定の整備を支援しました。」

支援を担当した社会保険労務士の高橋義昭氏

CASE STUDY働き方改革のポイント

取組1

労務管理制度改革の取り組み

効果
従来の運用から脱却し、コンプライアンスを最優先した時間管理を徹底すると同時に、柔軟な働き方を図っていく。
取組2

従業員主導での健康経営を 推進する

効果
時間外労働が月45時間を超える従業員に対し、産業医による面談指導を図り、従業員一人ひとりの事情に寄り添った制度を構築した。

COMPANY DATA企業データ

働く人に優しい雇用を追求する「本当の安心と快適を追求」 

リアス環境管理株式会社

代表者:代表取締役 及川 元
所 在 地:岩手県宮古市
従業員数:240名(2025年12月現在)
設立:1972年3月
事業内容:ビルメンテナンス業、清掃業、一般・産業廃棄物収集運搬業、警備業、古物商などの事業を総合的に提供しており、生活環境の保全に貢献している。